ソースに使われる添加物とは?おすすめの無添加ソースを5つ紹介!

無添加食品
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定番の調味料として使われている「ソース」。

様々な料理に使用できることから、自宅に1つは常備しているという方も多いのではないでしょうか?

しかし、ソースの中には安全性に懸念のある添加物が使用されたものも少なくありません。

そこで本記事では、ソースに使用される添加物とおすすめの無添加ソースを紹介します。

ソースの添加物が気になる方や、無添加のソースを知りたい方には役に立つ内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。

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ソースの原材料と製造方法

ソース製品には多くの原材料が記載されていることが多いですが、実はソース作りに必要な原材料は以下のようにシンプルです。

  • 野菜(トマト、タマネギ、ニンジン、セロリなど)
  • 果実(リンゴ、プルーン、デーツ、ミカンなど)
  • 砂糖
  • 食塩
  • 香辛料(トウガラシ、ジンジャー、ローレル、キャラウェイなど10数種類)
  • 食酢

これらを混ぜ合わせることでソースが作られていきます。

ちなみに、ソースの具体的な製造工程については以下の通りです。

  1. 野菜や果物を洗浄して破砕する
  2. 1で破砕したものを蒸煮してろ過する
  3. 2でろ過したものに調味料(砂糖・食塩・香辛料・食酢)を混ぜて熟成させる
  4. 高温で殺菌して冷却する
  5. 充填・品質検査・包装などを経て製品化

このように、ソースは野菜、果実、砂糖、食塩、香辛料、食酢というシンプルな原材料で作ることができるので、これ以外のものが入っていたら添加物が使われている可能性があると言えるでしょう。

「ソース」の語源

ちなみに、「ソース」という名称は実は液体調味料の総称のことで、厳密にはウスターソース類やトマトケチャップ、マヨネーズ、醤油などを含めたものを指しています。日本では「ソース=ウスターソース類」という認識が広がっていますが、これは洋食の普及や国産化の進展によるものとされています。

ウスターソース類の定義については、日本農林規格(JAS)によると以下の通りです。

次に掲げるものであつて、茶色又は茶黒色をした液体調味料をいう。
1. 野菜若しくは果実の搾汁、煮出汁、ピューレー又はこれらを濃縮したものに砂糖類(砂糖、糖蜜及び糖類をいう。以下同じ。)、食酢、食塩及び香辛料を加えて調製したもの
2. 1にでん粉、調味料等を加えて調製したもの

引用:農林水産省「ウスターソース類の日本農林規格」(1ページ)

以下では、ソース=ウスターソース類として解釈していただけますと幸いです。

ソースの種類

ソースはJASによって規格が定められており、粘度などによって以下の3つに分類できます。

  • ウスターソース
  • 中濃ソース
  • 濃厚ソース

それぞれの特徴については以下の通りです。

ウスターソース

ウスターソースは粘度が0.2Pa・s未満のソースです。

野菜や果実の繊維質(不溶性固形分)をほとんど含まないため、粘度が低くさらっとしています。

香辛料の辛味が出やすく、しっかりとした味が特徴です。

食塩分はJAS規格によって11%以下と定められています。

中濃ソース

中濃ソースは粘度が0.2Pa・s以上2.0Pa・s未満のソースです。

ウスターソースよりも野菜や果実の繊維質を多く含んでおり、適度なとろみを持っています。

香辛料のピリッとした辛味と果実の甘味の両方を持ち合わせているのが特徴です。

食塩分はJAS規格によって10%以下と定められています。

焼きそばソースは中濃ソースか濃厚ソースに属することが多いです。

濃厚ソース

濃厚ソースは粘度が2.0Pa・s以上のソースです。

野菜や果実の繊維質を多く含んでいることに加え、でん粉や増粘剤などが使用されることも多く、粘度が高くとろりとしています。

果実を多く使用しているために甘味を感じやすく、かつてはフルーツソースとも呼ばれていました。

食塩分はJAS規格によって9%以下と定められています。

お好みソースやとんかつソースは濃厚ソースに属することが多いです。

ソースに使用できる原材料・添加物

ソースはウスターソース、中濃ソース、濃厚ソースの3つに分類できることは先述の通りです。

しかし、これらは「無塩可溶性固形分」と「野菜及び果実の含有率」によって、それぞれ「特級」「標準」の2つの区分に分けられます。

ソースに使用できる原材料と添加物は区分ごとにJAS規格で定められているので、ここではそれぞれ使用が認められている原材料と添加物を紹介します。

使用が認められている原材料

特級と標準のソースで使用が認められている原材料はそれぞれ以下の通りです。

特級標準
1. 野菜及び果実
2. 砂糖類
3. 蜂蜜
4. 食酢(醸造酢に限る)
5. 食塩
6. 香辛料
7. 調味料
8. 酒類
9. でん粉
1. 野菜及び果実
2. 砂糖類
3. 蜂蜜
4. 食酢
5. 食塩
6. 香辛料
7. 調味料
8. 酒類
9. でん粉

参考:農林水産省「ウスターソース類の日本農林規格」(2ページ)

2つの区分で異なる点は「食酢」の部分であり、特級では食酢は醸造酒に限りますが、標準では醸造酒以外でも使用が認められています。

使用が認められている添加物

特級と標準のソースで使用が認められている添加物は、JAS規格によると以下のように定められています。

  1. 国際連合食糧農業機関及び世界保健機関合同の食品規格委員会が定めた食品添加物に関する一般規格(CODEX STAN 192-1995,Rev.7-2006)3.2の規定に適合するものであって、かつ、その使用条件は同規格3.3の規定に適合していること。
  2. 使用量が正確に記録され、かつ、その記録が保管されているものであること。
  3. 1の規定に適合している旨の情報が、一般消費者に次のいずれかの方法により伝達されるものであること。ただし、業務用の製品に使用する場合にあっては、この限りでない。
    (1) インターネットを利用し公衆の閲覧に供する方法
    (2) 冊子、リーフレットその他の一般消費者の目につきやすいものに表示する方法
    (3) 店舗内の一般消費者の目につきやすい場所に表示する方法
    (4) 製品に問合せ窓口を明記の上、一般消費者からの求めに応じて当該一般消費者に伝達する方法
引用:農林水産省「ウスターソース類の日本農林規格」(2ページ)

難しい内容となっていますが、具体的には以下の添加物の使用が認められています。

特級(ウスターソース、中濃ソース、濃厚ソース)
1. 甘味料・甘味料カンゾウ抽出物
・α-グルコシルトランスフェラーゼ処理ステビア
・酵素分解カンゾウ
・ステビア抽出物
2. 着色料・カラメルⅠ
・カラメルⅢ
・カラメルⅣ
・トウガラシ色素
・ニンジンカロテン
・パーム油カロテン
3. 増粘剤・アセチル化アジピン酸架橋デンプン
・アセチル化リン酸架橋デンプン
・オクテニルコハク酸デンプンナトリウム
・キサンタンガム
・グァーガム
・酸化デンプン
・タマリンドシードガム
・ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン
・リン酸架橋デンプン
4. 調味料
(右のうち7種類以下)
・L-アスパラギン酸ナトリウム
・DL-アラニン
・5′-イノシン酸二ナトリウム
・5′-グアニル酸二ナトリウム
・クエン酸三ナトリウム
・グリシン
・L-グルタミン酸ナトリウム
・コハク酸一ナトリウム
・コハク酸二ナトリウム
・フマル酸一ナトリウム
・5′-リボヌクレオチドカルシウム
・5′-リボヌクレオチド二ナトリウム
5. 香料
6. 香辛料抽出物
7. アルコール(酒精)

参考:ウスターソース類の日本農林規格における使用可能な添加物

標準(ウスターソース、中濃ソース、濃厚ソース)
1. 甘味料特級の基準と同じ
2. 着色料特級の基準と同じ
3. 増粘剤特級の基準と同じ
4. 酸味料
(右のうち5種類以下)
・アジピン酸
・クエン酸
・コハク酸
・酢酸ナトリウム
・DL-酒石酸
・L-酒石酸
・乳酸
・氷酢酸
・DL-リンゴ酸
・DL-リンゴ酸ナトリウム
5. 調味料特級の基準と同じ
6. 乳化剤・グリセリン脂肪酸エステル
・ショ糖脂肪酸エステル
7. 香料
8. 香辛料抽出物
9. アルコール(酒精)

参考:ウスターソース類の日本農林規格における使用可能な添加物

特級では「酸味料」と「乳化剤」の使用は認められていませんが、標準ではどちらの使用も認められています。

ソースに使用される避けたい原材料・添加物

ソースに使用される原材料と添加物は先述の通りですが、これらの中には可能であれば避けたいものもあります。

ここでは、ソースによく使用される原材料と添加物の中で、できれば避けたいものを紹介します。

たんぱく加水分解物

たんぱく加水分解物は飲食物に旨みを与える原材料です。

ソースでは原材料の調味料として使用されており、旨みを出す目的で使用されています。

たんぱく加水分解物は製造過程で発がん性物質が生成することが分かっており、できれば避けておきたいところです。

ちなみに、たんぱく加水分解物は添加物ではなく原材料(「/」より前)に表記されているので、確認する際には注意しましょう。

たんぱく加水分解物の危険性の詳細はこちら

酵母エキス

酵母エキスも飲食物に旨みを与える原材料となっています。

ソースでは原材料の調味料として使用され、旨みを出す目的で使用されています。

酵母エキスもたんぱく加水分解物と同様、製造過程で発がん性の副産物が生成することが分かっているため、避けた方が良い原材料と言えるでしょう。

酵母エキスの危険性の詳細はこちら

カラメル色素

カラメル色素は着色料として使用される添加物です。

ソースに対しては色を濃くする目的で使用されています。

カラメル色素のうち、「カラメルⅢ」と「カラメルⅣ」は製造工程で副産物として発がん性物質が生成することが分かっています。できれば避けておきたい添加物です。

カラメル色素の危険性の詳細はこちら

加工でんぷん

加工でんぷんは増粘剤や安定剤、乳化剤などとして使用される添加物です。

ソースへは主に粘度を向上させる増粘剤の用途で使用されています。

加工でんぷんは全部で12種類ありますが、「ヒドロキシプロピルデンプン」と「ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン」には発がん性が疑われています

加工でんぷんは一括表示されるため、どの種類を使用しているのかは消費者側からは分かりません。しかし、「ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン」はソースの増粘剤としての使用が認められており、加工でんぷんの記載があれば「ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン」が使用されている可能性もあるため、できれば避けておいた方が良いでしょう。

加工でんぷんの危険性の詳細はこちら

おすすめ無添加ソース5選

ソース製品には様々なものがありますが、先述のような避けたい原材料・添加物が使われているものも少なくありません。

そこで、ここではおすすめの無添加ソースを5つ紹介します。

ソースの添加物が気になる方や、無添加ソースを探している方はぜひ参考にしてください。

【高橋ソース】カントリーハーヴェスト

こちらのソースは昭和40年代から無添加ソースを作っているメーカー「高橋ソース」が販売しているソースです。

原材料の野菜や果実は全国の提携農家から集められた国産のものを使用しており、りんごに関しては特別栽培の完熟りんごを使用しています。

醤油も無添加のものを使用しており、砂糖も鹿児島県喜界島産の喜界島粗糖を使用しているなど、徹底して素材にこだわって作られています。

ウスターソース中濃ソースとんかつソース
【原材料】野菜・果実(りんご、トマト、たまねぎ、その他)、砂糖、醸造酢、食塩、醤油、香辛料、(原材料の一部に小麦、大豆を含む)【原材料】野菜・果実(りんご、トマト、たまねぎ、その他)、砂糖、醸造酢、食塩、醤油、澱粉、香辛料、(原材料の一部に小麦、大豆を含む)【原材料】野菜・果実(りんご、トマト、たまねぎ、その他)、砂糖、醸造酢、食塩、醤油、澱粉、香辛料、(原材料の一部に小麦、大豆を含む)

【イカリソース】ウスターソース・中濃ソース・とんかつソース

こちらのソースはソースメーカーの「イカリソース」から販売されているソースです。

ウスター・中濃ソースでは10種類の野菜・果実を、とんかつソースでは11種類の野菜・果実を使用しており、【原材料】に使用した野菜や果実が記載されています。

添加物(着色料、増粘剤、甘味料)は不使用で、アレルゲン28品目も不使用です。

15種類の香辛料が使われており、ウスターソースでは辛味のあるスパイシーな味が特徴となっています。

無添加ソースの中ではお手頃な価格です。

ウスターソース中濃ソースとんかつソース
【原材料】野菜・果実(トマト、たまねぎ、にんじん、レモン、パインアップル、プルーン、デーツ、マンゴー、ネギ、キャベツ)、醸造酢、砂糖、食塩、香辛料、魚醤、鰹節エキス、昆布粉末、本みりん、オイスターエキス【原材料】野菜・果実(トマト、にんじん、たまねぎ、レモン、パインアップル、プルーン、デーツ、マンゴー、ネギ、キャベツ)、砂糖、醸造酢、食塩、でん粉、香辛料、魚醤、鰹節エキス、昆布粉末、オイスターエキス、本みりん【原材料】野菜・果実(トマト、みかん、たまねぎ、にんじん、レモン、パインアップル、マンゴー、デーツ、ネギ、プルーン、キャベツ)、砂糖、醸造酢、食塩、でん粉、香辛料、魚醤、鰹節エキス、昆布粉末、本みりん、オイスターエキス

【ポールスタア】国産野菜・果実レストランソース

こちらのソースは調味料メーカーの「ポールスタア」から販売されているソースです。

原材料の野菜・果実はすべて国産のものを使用しており、化学調味料や着色料、増粘剤は使われていません。

12種のホールスパイスと国産野菜を高圧釜で煮込み、完成したスパイススープをベースとしています。

ウスターソース中濃ソースとんかつソース
【原材料】砂糖(国内製造)、醸造酢(醸造酢、ワインビネガー)、野菜(トマト、たまねぎ、にんじん、セロリ)、食塩、香辛料【原材料】野菜・果実(りんご、トマト、柿、たまねぎ、にんじん、セロリ)、砂糖(国内製造)、醸造酢(醸造酢、ワインビネガー、バルサミコ酢)、食塩、でん粉、香辛料、(一部にりんごを含む)【原材料】野菜・果実(りんご、トマト、柿、たまねぎ、にんじん、セロリ)、砂糖(国内製造)、醸造酢(醸造酢、ワインビネガー、バルサミコ酢)、食塩、でん粉、香辛料、(一部にりんごを含む)

【トリイソース】ウスターソース・中濃ソース

こちらのソースはソースメーカーの「トリイソース」から販売されているソースです。

原材料の野菜はにんにくを含めすべて国産のものを使用しており、たまねぎに関しては浜松の契約農家から仕入れています。

酢に関しても自社生産のものを使用しており、砂糖も鹿児島県の種子島産粗糖を使用しているなど、徹底して素材にこだわって作られているのが特徴です。

ウスターソースは9種類のスパイスがブレンドされた木桶熟成のソースで、中濃ソースはウスターソースをベースに長野県産のりんごを加えてフルーティーな甘味に仕立てています。

ウスターソース中濃ソース
【原材料】砂糖(国内製造) たまねぎ トマト にんじん にんにく セロリ 醸造酢 食塩 香辛料 レモン果汁 昆布 かつお節【原材料】たまねぎ(国産)・りんご・トマト・にんじん・にんにく 砂糖 ウスターソース 醸造酢 食塩 醤油(大豆・小麦を含む) でんぷん 香辛料 酵母エキス 昆布だし かつおだし

【光食品】有機ウスター・有機中濃・有機濃厚ソース

こちらのソースはオーガニック原料や無添加で有名な「光食品」が販売しているソースです。

有機JAS認証を取得しているソースで、主原料の野菜・果実は100%有機のものを使用しています。

他の原料についても以下のように有機のものが多いです。

  • 醸造酢:有機りんご100%の有機純りんご酢と国産有機米100%の有機純米酢(アルコール不使用)
  • 糖類:有機糖みつと有機砂糖
  • コーンスターチ:有機コーンスターチ(原料のとうもろこしは遺伝子組み換えでない)
  • 醤油:国産有機丸大豆(遺伝子組み換えでない)と小麦より醸造し、1年以上熟成させた有機本醸造醤油

また、食塩は天日塩を使用しており、香辛料は香料不使用で胡椒、ナツメグ、丁字、ローレル、桂皮等の原形及び粉末を使用しています。

オーガニックと無添加にこだわったソースと言えるでしょう。

ウスターソース中濃ソース濃厚ソース
【原材料】有機野菜・果実(りんご、たまねぎ、にんにく、レモン、トマト、みかん)、有機醸造酢(りんご酢、米酢)、糖類(有機糖みつ、有機砂糖)、食塩、有機醤油(大豆・小麦を含む)、香辛料、こんぶ【原材料】有機野菜・果実(有機にんじん、有機トマト、有機たまねぎ、その他)、有機醸造酢(有機りんご酢(国内製造)、有機米酢)、糖類(有機糖みつ、有機砂糖)、食塩、有機コーンスターチ、香辛料、有機醤油(大豆・小麦を含む)、こんぶ【原材料】有機野菜・果実(にんじん、トマト、みかん、その他)、有機醸造酢(リンゴ酢、米酢)、糖類(有機糖みつ、有機砂糖)、食塩、でんぷん、香辛料、有機醤油(大豆、小麦を含む)、こんぶ

まとめ

様々な料理に使用できる「ソース」。

ソース製品には様々なものがありますが、中には避けたい添加物を含むものもあります。

そのため、ソースを選ぶ際には原材料名をしっかりと確認し、どのような原材料・添加物が使用されているかをチェックしておくと安心です。

本記事で紹介した無添加ソースもぜひソース選びの参考にしてください。

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