イベルメクチンクリームをご存知でしょうか?
イベルメクチンクリームは名前の通り、イベルメクチンが配合されたクリームのことで、酒さに対して効果があることが知られています。
しかし、このイベルメクチンクリームには酒さ以外にも、脂漏性皮膚炎や尋常性ざ瘡(ニキビ)に対しても有効との報告がなされています。
本記事では、イベルメクチンクリームの効果や購入方法について解説していますので、興味のある方はぜひ最後までご一読ください。
イベルメクチンクリームとは
イベルメクチンといえば、一般的に経口剤のイメージを持たれる方が多いかと思われます。
駆虫薬として使用される場合や、新型コロナウイルス感染症、及び新型コロナワクチン後遺症の治療として使用される場合には、この形で使用されることが一般的でしょう。
しかし、イベルメクチンには経口剤以外にも、クリームに配合された形で「イベルメクチンクリーム」というものもあります。
イベルメクチンクリームは1%の濃度で酒さに効果があるとして、酒さの治療薬として米国や欧州で承認されていますが、日本ではまだ承認されていないのが現状です。
そして、2019年に発表された以下の論文では、イベルメクチンクリームが酒さ以外にも、脂漏性皮膚炎や尋常性ざ瘡(ニキビ)に対しても効果があることが報告されています。
この論文では、酒さ(8人)、脂漏性皮膚炎(8人)、尋常性ざ瘡(4人)と診断された患者20人を対象に、1%のイベルメクチンクリームを1日1回、1~3か月間患部に塗布させてその効果を確認しています。
気になる結果ですが、酒さ(8人)、脂漏性皮膚炎(8人)、尋常性ざ瘡(4人)のいずれも改善が見られ、酒さと脂漏性皮膚炎に関しては、多くの方が調査開始から6週間という短い期間で大きな改善が見られたとのことでした。
また、これとは別の報告で、フロリダ州のオーモンドビーチで実施された約100人の脂漏性皮膚炎患者を対象にした約7年にわたる調査でも、イベルメクチンクリームが脂漏性皮膚炎に対して効果があることが報告されています。
→https://patentimages.storage.googleapis.com/47/4d/65/8cd5423fa24aed/JP2004501939A.pdf
これらのことから、イベルメクチンクリームは米国や欧州で適応対象となっている酒さ以外にも、脂漏性皮膚炎や尋常性ざ瘡に対して効果が期待できる可能性があります。
ちなみに、イベルメクチンクリームの酒さに対する効果に関しては、0.75%メトロニダゾールクリームよりも寛解の期間が長引くことも報告されており、0.75%メトロニダゾールクリームよりも優れた効果が期待できると言われています。
→https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26691278/
また、イベルメクチンクリームを購入できる個人輸入代行店に記載されている口コミにも、酒さや脂漏性皮膚炎に効いたとの声が数多く寄せられています。ニキビダニなどが原因の脂漏性皮膚炎、酒さなどの症状には効果が期待できそうとのことです。
イベルメクチンクリームの購入方法
イベルメクチンクリームは一般的な薬局などでは取り扱っておらず、基本的には個人輸入代行店などで個人輸入で購入する形になります。
皮膚科では取り扱っているところもありますが、現状取り扱っているクリニックは少なく、処方されても自由診療の形で処方されることになるので、その点については注意が必要です。
ちなみに、メトロニダゾールを有効成分としたロザゲル(ロゼックスゲルジェネリック)については、2022年に日本で酒さの治療薬として保険適用されており、皮膚科での取り扱いも多くなっています。
なお、ロザゲル(ロゼックスゲルジェネリック)についても個人輸入が可能なので、興味のある方はぜひ一度探してみてください。
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