ルテインとは?期待できる効果や摂取方法などを解説!

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ルテインをご存知でしょうか?

ルテインは目への効果が期待できる成分として有名ですが、その他にも期待できる効果があると言われています。

本記事では、ルテインの概要や効果、摂取方法などについて解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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ルテインとは?

ルテインとは、天然色素成分として知られるカロテノイドの1種で、その中でもキサントフィルに分類される成分の1つです。

化学構造的には共役二重結合を10個含む長いポリエン(共役二重結合鎖)構造を持ち、末端の環状構造にそれぞれ1つずつ、計2つの水酸基を持つのが特徴となっています。


ルテインの化学構造式

ルテインは体内では合成できない成分なので、体内に取り入れるためには食べ物やサプリメントからの摂取が必要です。食べ物では主に緑黄色野菜に含まれており、中でも濃い緑色の野菜などに多く含まれています。サプリメントの場合にはマリーゴールドの花(Tagates erecta L.)から抽出・精製されたものが一般的です。

ルテインはヒトの体内では目の網膜の中央に位置する「黄斑」と呼ばれる部位に特異的に存在しているので、「黄斑色素」と呼ばれることも少なくありません。

ちなみに、ルテインの説明をする際にはゼアキサンチンもセットで登場することが多いですが、ゼアキサンチンも同じカロテノイドのキサントフィルに分類される成分です。緑黄色野菜に多く含まれる点や、ヒトの体内で黄斑に特異的に存在している点など、ルテインとの共通点が非常に多い成分ですが、以下に記すように化学構造中の二重結合の位置が若干異なっています。


ゼアキサンチンの化学構造式

ルテインに期待できる効果

ルテインには以下のような作用があります。

  1. ブルーライトの吸収作用
  2. 抗酸化作用
  3. 抗がん作用

それぞれの作用の詳細については以下の通りです。

ブルーライトの吸収作用

ルテインにはブルーライトを吸収する作用があります。

ブルーライトは波長が400〜500nmと紫外線よりも波長が長く、目の黄斑部まで到達してしまうので、長時間浴びていると目が疲れる原因になることも少なくありません。

しかし、ルテインは黄色の色素成分であり、補色(反対色)である青色の光を吸収する性質を持っているので、黄斑部にてブルーライトをしっかりと吸収し、黄斑部を保護する役割を果たしています。

ちなみに、カロテノイドは共役系が長いほど赤味を呈する傾向にあるため、ゼアキサンチンはルテインよりも若干赤味を帯びていますが、同様にブルーライトの吸収作用を持っており、黄斑部を保護する役割を果たしています。

抗酸化作用

ルテインは抗酸化作用があることでも有名です。

ルテインは活性酸素の1種である一重項酸素を消去する性質があるため、一重項酸素を消去することで抗酸化作用を発揮し、目を酸化ストレスから保護する役割も果たしています。

ちなみに、ゼアキサンチンも同様に一重項酸素を消去する性質があり、抗酸化作用によって目を保護する役割を果たしています。

抗がん作用

ルテインには抗がん作用があるとの報告もあります。

いくつかの報告によると、ルテインが乳がんや肺がん、皮膚がん、大腸における前がん病変など、特定の癌腫を抑制するのに役立つ可能性が示唆されています。

実際、ルテインはがんの代替療法の1つとして知られるacetocare(アセトケア、旧Genepic)に抗ガンハーブブレンドとして配合されており、がんの代替療法にも使われている成分となっています。

ちなみに、ゼアキサンチンもacetocareの抗ガンハーブブレンドとして配合されています。

ルテインの摂取方法

冒頭でも説明した通り、ルテインは体内では合成されない成分なので、体内に取り入れるためには食事やサプリメントから摂取する必要があります。

食事については緑黄色野菜、特に以下に記すような濃い緑色の野菜などに多く含まれているので、これらを積極的に食べると良いでしょう。

  • ほうれん草
  • ケール
  • ブロッコリー
  • よもぎ
  • モロヘイヤ
  • レタス
  • 小松菜
  • パセリ など

サプリメントについては含有量が多いので、効率的に摂取したい場合にはサプリメントを摂取すると良いでしょう。ちなみに、サプリメントのルテインはマリーゴールドの花から抽出・精製されたものが多くなっています。

マリーゴールドの花

また、サプリメントの場合にはゼアキサンチンも一緒に配合されているものもあるので、そのようなサプリメントを摂取するとルテインとゼアキサンチンを同時に摂取できます。

【参考文献】

https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/52/6/52_534/_pdf
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