癌への効果が期待されるグラビオーラとは?

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グラビオーラをご存知でしょうか?

グラビオーラはサワーソップとも呼ばれており、南米や東南アジアなどの熱帯地域で栽培されている植物です。

日本ではあまり馴染みのない植物ですが、この植物に含まれる「アセトゲニン」という成分には抗がん作用があることが分かっており、最近注目を集めています。

本記事では、グラビオーラとその成分であるアセトゲニンの抗がん作用について解説しています。

是非最後までご一読ください。

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グラビオーラとは?

グラビオーラとは、バンレイシ科バンレイシ属に属する植物の1種で、「トゲバンレイシ」や「サワーソップ」、「グアナバナ」、「ガイヤバノ」、「グヤバノ」などとも呼ばれています。学名は「Annona Muricata」。

原産地は中南米やカリブ海などと言われており、最近ではアフリカや東南アジアなどの熱帯域でも栽培されています。

果実は熱帯域を中心に広く食べられており、果皮は緑色、果肉は白色で甘味とさわやかな酸味があるのが特徴です。(ヨーグルトとりんごを混ぜたような甘酸っぱさと爽やかさがあるなどとも言われています)

熱帯地域では葉、種子、果実、樹皮、根など、それぞれの部位が伝承的に民間医療として使用されており、部位によって薬効や利用法が異なると言われています。

そして、グラビオーラの効果の中で最近特に注目されているのが、強力な抗がん作用です。

グラビオーラの抗がん作用

グラビオーラの葉や種皮、幹には「アセトゲニン」と呼ばれる生理活性物質が含まれており、このアセトゲニンが強力な抗がん作用を発揮することが分かっています。

がん細胞は正常細胞に比べて増殖能力が非常に高く、多量のATP(細胞のエネルギー)を必要にするのが特徴です。

しかし、アセトゲニンはミトコンドリア呼吸鎖複合体ⅠのNADHユビキノン酸化還元酵素や、血漿細胞膜のNADH酸化酵素を阻害し、がん細胞のATPレベルを低下させることでアポトーシス(プログラム細胞死)を誘導し、抗がん作用を発揮すると言われています。

つまり、アセトゲニンはがん細胞のATP産生を阻害することで抗がん作用を発揮するわけです。

アセトゲニンの抗がん作用は非常に強く、研究によると、グラビオーラから抽出されたアセトゲニンの1つが大腸腺癌細胞において、アドリアミシン(化学療法薬の一つ)の10,000倍強力な細胞毒性を有することが報告されています。

ちなみに、ATPは正常細胞にももちろん必要ですが、正常細胞はがん細胞ほどATPを必要としないため、グラビオーラによる影響は最小限に留まるとされています。

AcetoCare(旧GenEpic)の主要成分

グラビオーラは「AcetoCare(アセトケア)」の主要成分でもあります。

AcetoCareはTracy(トレーシー)博士によって開発された抗癌・坑腫瘍特性を持ったハーブのサプリメントであり、以前はGenEpicと呼ばれていた米国発の代替療法の1つです。

AcetoCareはGenEpicと呼ばれているときに臨床試験が行われており、乳がんと前立腺がんに対して驚異の有効率を誇っています。

例えば、マレーシアで行われたステージ4の乳がん患者210名を対象にした臨床試験において、GenEpicを6か月間毎日服用した際、試験終了時に癌の兆候なし(=腫瘍消失)が178人(84.76%)、腫瘍サイズが平均50%低下(=腫瘍縮小)が24人(11.43%)という結果が出ています。つまり、有効率96.19%というわけです。腫瘍サイズが平均30%低下も3名おり、この3名を合わせると210名中205名に効果があったということになります。

また、アメリカで行われた前立腺がん患者60名を対象にした臨床試験において、GenEpicを12か月間毎日服用した際、試験終了時に4名を除いて全員(56名/60名)が実質的に活動性の癌の徴候を示さなかった(=腫瘍消失)とされています。つまり、有効率93.33%というわけです。

この驚異的な有効率を示すAcetoCare(旧GenEpic)の主要成分がグラビオーラなのです。

AcetoCare(旧GenEpic)については、以下の記事も参考にしてください。

グラビオーラの留意点

強力な抗がん作用が期待できるグラビオーラですが、1つ留意点があります。それは非定型パーキンソン症候群との関連性です。

カリブ海のグアドループ島においては、グラビオーラを中心とするバンレイシ科果実の日常的な摂取と非定型パーキンソン症候群の発生の関連性が示唆されています。

また、グラビオーラの果実は1個あたり平均15mg程度のアンノナシン(アセトゲニンの1つ)を含みますが、これを1年間毎日摂取した場合と同等量のアンノナシンをラットに1か月間静脈投与したところ、非定型パーキンソン症候群でみられる神経変性が生じたとの報告がなされています。

ただし、このラットの研究はアンノナシン単体の話で、実際のグラビオーラに含まれるような”複数種のアセトゲニンの混合物”として調べたわけではありません。実際、アセトゲニンは成分単体では強い毒性を示すものもありますが、天然に存在するような混合物状態では互いに毒性が打ち消されるとされています。

また、カリブ海のグアドループ島における非定型パーキンソンについても、この地域におけるタウ遺伝子(MAPT)などの多型が影響している可能性も考えられるなど、バンレイシ果実の摂取とパーキンソン症候群との関連性については明確に解明されていないのが現状です。

グラビオーラはサプリでも摂れる

AcetoCare Proは高額なため、なかなか気軽には摂取しにくい部分があるのも事実です。

しかし、AcetoCare/AcetoCare Proの主要成分であるグラビオーラについてはサプリメントが販売されているので、サプリメントでも摂取できます。

グラビオーラのサプリメントはNOW Foodsより販売されているものが人気が高く、1粒当たり500mgのグラビオーラを含むものと1粒当たり1,000mgのグラビオーラを含むものがあります。

AcetoCare Proにはグラビオーラが1,200mg配合されているので、サプリメントでもこの量とほぼ同じくらいのグラビオーラを摂取可能です。

ちなみに、グラビオーラの留意点で説明した非定型パーキンソン症候群との関連性についてですが、これは果実を常食していた地域での調査であり、NOW Foodsのサプリメントは葉由来のものなので、その点についての過度な心配はないと言われています。

サプリメントのレビューには効果や副作用などについての記載もありますので、これらのレビューもぜひ参考にしてみてください。

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