コンソメに使われる添加物とは?おすすめの無添加コンソメを6つ紹介!

無添加食品
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洋風だしの素として使われる「コンソメ」。

コンソメスープを作る際に便利なことから、1つは持参している家庭も多いのではないでしょうか?

しかし、コンソメ製品の中には複数の添加物が使われているものもあります。

そこで本記事では、コンソメに使用される避けたい添加物おすすめの無添加コンソメを紹介します。

コンソメの添加物が気になる方や、無添加のコンソメを探している方には役に立つ内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。

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コンソメの原材料

コンソメはコンソメスープを作る素となる調味料で、いくつかの原材料を混合・乾燥して作られます。

日本農林規格(JAS)規格では、コンソメは分類上「乾燥スープ」「乾燥コンソメ」に該当し、以下のように定義されています。

乾燥スープ乾燥コンソメ
a) 次の 1)~4)に調味料,砂糖類,食用油脂,香辛料等を加えて調製し,粉末状,か粒状又は固形状に乾燥したものであって,水若しくは牛乳を加えて加熱し,又は水,熱湯若しくは牛乳を加えることによりスープとなるもの。
 1) 食肉(3.2),家畜等(3.1)の食肉以外の可食部分(3.3),家畜等(3.1)の骨及びけん,魚介,野菜,海藻等の煮出汁
 2) 食肉(3.2),家畜等(3.1)の食肉以外の可食部分(3.3),家畜等(3.1)の骨及びけん,魚介,野菜,海藻等を煮たものを破砕してこしたもの
 3) たん白加水分解物
 4) 1),2)又は 3)につなぎ(3.4)を加えたもの
b) a)にうきみ(3.5)又は具(3.6)を加えたもの。
乾燥スープ(3.7)のうち,食肉(3.2),家畜等(3.1)の食肉以外の可食部分(3.3),家畜等(3.1)の骨及びけん,魚介の煮出汁を使用し,かつ,つなぎ(3.4)を加えないものであって,水を加えて加熱し,又は水若しくは熱湯を加えることにより食肉(3.2)又は魚介の風味を有するおおむね清澄なスープとなるもの。
引用:農林水産省「乾燥スープの日本農林規格」

つまり、本来コンソメとは、野菜・肉類などのエキスや乾燥物、食塩、砂糖などのようなシンプルな原材料で作られるものなのです。

しかし、昨今のコンソメ製品には上記のような原材料に加え、複数の添加物が使用される傾向にあります。

原材料名に普段食材として見慣れないものが入っている場合には、それは添加物の可能性があると言えるでしょう。

溶解促進剤として、乳糖、及びデキストリンのみ使用が認められています。

コンソメに使用される添加物

コンソメに使用できる添加物は、JAS規格によって以下のように決められています。

a) CODEX STAN 192 3.2 の規定に適合するものであって,かつ,その使用条件は同規格 3.3 の規定に適合し
ていなければならない。
b) 使用量が正確に記録され,かつ,その記録が保管されているものでなければならない。
c) a)の規定に適合している旨の情報が,一般消費者に次のいずれかの方法により伝達されるものでなければ
ならない。ただし,業務用の製品に使用する場合にあっては,この限りでない。
 1) インターネットを利用し公衆の閲覧に供する方法。
 2) 冊子,リーフレットその他の一般消費者の目につきやすいものに表示する方法。
 3) 店舗内の一般消費者の目につきやすい場所に表示する方法。
 4) 製品に問合せ窓口を明記の上,一般消費者からの求めに応じて当該一般消費者に伝達する方法。

引用:農林水産省「乾燥スープの日本農林規格」

難しい内容に受け取れるかもしれませんが、具体的に使用が認められている添加物は以下の通りです。

1. 調味料アミノ酸及び核酸
・L-アスパラギン酸ナトリウム
・DL-アラニン
・5’-イノシン酸二ナトリウム
・5’-グアニル酸二ナトリウム
・グリシン
・グルタミルバリルグリシン
・L-グルタミン酸ナトリウム
・DL-メチオニン
・5’-リボヌクレオチド二ナトリウム
有機酸(以下より3種類以下)
・クエン酸三ナトリウム
・コハク酸
・コハク酸一ナトリウム
・コハク酸二ナトリウム
・L-酒石酸ナトリウム
・乳酸ナトリウム
無機塩(以下より3種類以下)
・塩化カリウム
・リン酸三カリウム
・リン酸三ナトリウム
・リン酸水素二カリウム
・リン酸水素二ナトリウム
・リン酸二水素カリウム
・リン酸二水素ナトリウム
2. 酸味料・クエン酸
・L-酒石酸
3. 溶解促進剤D-ソルビトール
4. 酸化防止剤・L-アスコルビン酸ステアリン酸エステル
・L-アスコルビン酸ナトリウム
・ミックストコフェロール
・ローズマリー抽出物
5. 着色料・カラメルⅠ
・β-カロテン
6. 糊料・キサンタンガム
・グァーガム
7. 香料
8. 増粘安定剤
  製造用剤
  賦形剤
加工でん粉
・酢酸デンプン
・酸化デンプン
・ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン
・リン酸架橋デンプン
9. 香辛料抽出物
10. 膨張剤
(うきみ又は具の
原材料として使用
する場合に限る)
・グルコノデルタラクトン
・L-酒石酸水素カリウム
・炭酸水素ナトリウム
・フマル酸
・フマル酸一ナトリウム
・硫酸アルミニウムカリウム
・リン酸一水素カルシウム
・リン酸二水素カルシウム
・リン酸二水素ナトリウム

参考:日本食品分析センター「乾燥スープの原材料として使用できる添加物のリスト」

このように、コンソメには非常に多くの添加物の使用が認められています。

コンソメに使用される避けたい原材料と添加物

コンソメに使用できる原材料・添加物は先述の通りですが、これらの中にはできれば避けたいものもあります。

ここでは、コンソメによく使われる避けたい原材料・添加物を紹介します。

たんぱく加水分解物

たんぱく加水分解物は食品に旨味を出すために使われる原材料です。

コンソメにも旨味を加える目的で多くの製品に使用されている傾向があります。

たんぱく加水分解物はたんぱく質を主に塩酸で加水分解して作られる原材料ですが、製造工程で発がん性の副産物が生成することが分かっており、できれば避けておきたい原材料です。

なお、たんぱく加水分解物は添加物に分類されないことから、無添加をうたっているコンソメにも入っている可能性があるので、その点については注意が必要です。

たんぱく加水分解物の危険性の詳細はこちら

酵母エキス

酵母エキスも食品に旨味を出す目的で使用される原材料です。

たんぱく加水分解物と同様、旨味を加える目的で多くのコンソメ製品に使用されている傾向があります。

酵母エキスに関しても、製造工程で発がん性の副産物が生成する懸念があるとされており、できれば避けておきたいところです。

酵母エキスも添加物に分類されないことから、無添加をうたったコンソメに含まれていることもあるので、原材料名をしっかりと確認しておく必要があります。

酵母エキスの危険性の詳細はこちら

調味料(アミノ酸等)

調味料(アミノ酸等)は食品に旨味を与えるための添加物です。

こちらもコンソメ製品への使用率が高く、旨味を加える目的で多くのコンソメ製品に使用されています。

調味料(アミノ酸等)は旨味が非常に強いのが特徴で、慣れてしまうと味覚が鈍くなる可能性が指摘されています。

そのため、できれば避けておきたい添加物と言えるでしょう。

加工でん粉

加工でん粉は食品に粘性を与える目的で使用される添加物です。

こちらの添加物もコンソメに比較的使われやすく、原材料名を確認してみると見かけることも多々あります。

加工でん粉として認可されている食品添加物は全部で12種類あり、コンソメでは4種類の使用が認められていますが、このうち「ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン」には発がん性の疑いが指摘されています。

加工でん粉は一括表示が可能であり、どの添加物が使われているのか分からないため、できれば避けておきたいところです。

加工でん粉の危険性の詳細はこちら

おすすめの無添加コンソメ6選

コンソメ製品の中には避けたい原材料・添加物が使われているものも多く、どれを選ぶか迷うこともあるかと思われます。

そこで、ここではおすすめの無添加コンソメを6つ紹介します。

コンソメの添加物が気になる方や、無添加のコンソメを探している方はぜひ参考にしてください。

①【前田家】無添加チキンコンソメ

出典:Amazon

【原材料】鶏肉(国産)、玉ねぎ(国産)、キャベツ(国産)、人参(国産)、セロリ(国産)、おから(国産)、(一部に鶏肉・大豆を含む)

こちらのコンソメは福岡県に本社を置く「前田家」が販売している粉末タイプのコンソメです。

国産原料のみを使用した完全無添加なコンソメで、素材本来のコクを味わえます。

食塩不使用ですが、特許製法で旨味の消失を抑えており、鶏や野菜の旨味を感じやすいです。

塩味が物足りない場合には、好みで食塩を足すのも良いでしょう。

②【光食品】チキンコンソメ

出典:ムソー

【原材料】とりがらスープ(鶏骨(国産)、食塩)、食塩、有機醤油(大豆・小麦を含む)、砂糖、有機たまねぎピューレー(有機たまねぎ、食塩、有機米酢)、有機濃縮にんじん、有機キャベツピューレー、有機セルリーピューレー

こちらのコンソメは自然食品を取り扱う「光食品」が販売している液体タイプのコンソメです。

原材料に国産有機丸大豆を使用した有機本醸造醤油100%国産の有機野菜を使用しているなど、こだわった素材で作られているのが特徴となっています。

とりがらスープも植物性主体の飼料で育てた若鶏の新鮮なガラを使用しており、食塩には沖縄の塩で知られる「シママース」、砂糖には国内産粗精糖を使用しています。

洋食に合うチキンベースのコンソメです。

③【アルチェネロ】有機野菜ブイヨン パウダータイプ

出典:Amazon

【原材料】食塩、有機乾燥ポテトフレーク、有機とうもろこし粉、有機乾燥野菜(たまねぎ、にんじん)、有機砂糖、有機ウコン、有機セロリ、有機ナツメグ、有機バジル、有機パセリ、有機トマト

こちらのコンソメはオーガニックにこだわりを持つ「アルチェネロ」が販売している粉末タイプのコンソメです。

有機JAS認証EUオーガニック認証を取得したコンソメで、原材料にはオーガニックの野菜を使用しています。

香味野菜をベースにスパイスをきかせており、豊かな風味が特徴のベジタブルブイヨンです。

なお、こちらのコンソメには固形タイプのものもありますが、固形タイプには酵母エキスが使われているので、気になる場合には粉末タイプのこちらがおすすめです。

④【創健社】チキンコンソメ

出典:創健社

【原材料】食塩(イタリア製造)、チキンシーズニングパウダー、オニオンパウダー、チキンパウダー、粉末発酵調味料、チキンオイル、乳糖、粉末しょうゆ、香辛料、澱粉、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉を含む)

こちらのコンソメは自然食品を取り扱う「創健社」が販売している固形タイプのコンソメです。

食塩には創健社の「地中海の天日塩」を使用しており、粉末しょうゆの大豆は遺伝子組換えの混入を防ぐため、分別生産流通管理済のものを使用しています。

チキンから作ったエキスがベースとなっており、チキンの旨みとまろやかなコク、そして自然なおいしさを凝縮したコンソメです。

なお、原材料のチキンシーズニングパウダーと粉末発酵調味料には酵母エキスを使用しているので、気になる場合にはその点については注意が必要です。

⑤【アリサン】ベジブロス

出典:アリサン

【原材料】オリゴ糖、食塩、野菜エキス、(にんじん、玉ねぎ、白菜、セロリ、舞茸)

こちらのコンソメはオーガニック食材を取り扱う「アリサン」が販売している顆粒タイプのコンソメです。

化学調味料・タンパク加水分解物・酵母エキスが不使用で、動物性食材も使用されておらず、ビーガンにも対応したコンソメとなっています。

5種類の国産野菜をじっくり煮出して作られており、野菜の栄養と旨味をまるごと味わえるコンソメです。

ちなみに、食塩には伊豆大島の伝統海塩である「海の精」を使用しています。

⑥【フローラ・ハウス】スープ・スープ

出典:Amazon

【原材料】でんぷん(キャッサバ)(国内製造)(タイ)、イワシ(山口・九州)、カツオ(鹿児島・高知)、昆布(利尻・羅臼・日高)、無臭にんにく(山口)、エンザミン(植物発酵エキスパウダー)

こちらのコンソメは無添加の商品を取り扱う「フローラ・ハウス」が販売している粉末タイプのコンソメです。

酵母エキス・たんぱく加水分解物・うま味調味料・保存料・食塩・砂糖がいずれも不使用であり、天然素材だけで作られた無添加のコンソメとなっています。

原材料には国産のイワシとカツオを頭から尻尾まで使用し、無臭にんにくも皮まで使用しているなど、素材をまるごと使用して作られているのが特徴です。

化学処理は一切しておらず、じっくり煮込んでエキスを抽出し、粉末に仕上げられています。

和風だし、洋風だし、中華だしのいずれにも使用できます。

まとめ

コンソメスープを作るのに便利な「コンソメ」。

コンソメ製品には様々なものがありますが、中には避けたい原材料や添加物が含まれているものも少なからずあります。

コンソメを選ぶ際には原材料名をしっかりと確認し、そのような原材料・添加物が使用されていないかをチェックしておくと安心です。

本記事で紹介した無添加コンソメもコンソメ選びの参考にしていただければ幸いです。

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