酸性食品とアルカリ性食品とは?癌にはアルカリ化食が有効

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食品には大きく分けて、酸性食品とアルカリ性食品があります。

酸性食品が体液を酸性に傾ける一方、アルカリ性食品は体液をアルカリ性へと傾けます。

そして、癌細胞は酸性環境下で増えやすく、アルカリ性環境下で増えにくいことから、癌の予防・改善のためにはアルカリ性食品を積極的に摂取することが望まれます。

本記事では、酸性食品とアルカリ性食品についての概要と、それぞれどのような食品が該当するかを解説しています。

酸性食品、アルカリ性食品について知りたい方はぜひ参考にしてください。

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酸性食品・アルカリ性食品とは?

酸性食品・アルカリ性食品というと、それ自身が酸性、アルカリ性を示す食品であると思われている方もいるかもしれません。

しかし、実際には食品自身の酸性・アルカリ性で決められるのではなく、その食品がミネラルとして陽イオン、陰イオンをどれくらい含むかで決められます。

陰イオンのミネラルとして「Cl(塩化物イオン)、HPO42-(リン酸イオン)、SO42-(硫酸イオン)」が多いものを酸性食品、陽イオンのミネラルとして「Na(ナトリウムイオン)、K+(カリウムイオン)、Ca2+(カルシウムイオン)、Mg2+(マグネシウムイオン)」が多いものをアルカリ性食品となるのです。

例えば、梅干しはクエン酸が多く含まれており、味もすっぱいことから、いかにも酸性食品であるかのように思われがちです。確かに、梅干し自身は酸性を示す食品ではあるのですが、上記のミネラルに基づいた酸性食品、アルカリ性食品の分類からすると、梅干しはナトリウムやカリウムが多く含まれているため、アルカリ性食品に分類されるのです。

どうしてミネラルが酸性・アルカリ性の決定に寄与するのか

ミネラルはそれ自身が酸性・アルカリ性を示すわけではないので、ミネラルによって酸性・アルカリ性を分類することに疑問を持たれる方もいるかと思われます。

確かに、ミネラルだけに着目するのであれば、それはその通りと言えるでしょう。

ただ、実際に酸性食品、アルカリ性食品を考える場合には、電気的中性の原理を考える必要があります。

電気的中性の原理とは、「溶液中の陽イオンの電荷の総量と陰イオンの電荷の総量は等しくならなければならない」という考え方に基づいた原理です。

電気的中性の原理で考えると、陽イオンと陰イオンの当量に差がある場合には、溶液中の陽イオンと陰イオンの電荷の総量を等しくさせるため、体液成分の重炭酸イオン(HCO3)の濃度を変化させて対応します(重炭酸イオンは体液の酸性・アルカリ性を調整する陰イオン)。つまり、陰イオンが過剰の場合には同じ電荷をもつHCO3が減少して酸性度(Hの濃度)が上がり、陽イオンが過剰の場合には逆の電荷をもつHCO3が増えて酸性度(Hの濃度)が下がるのです。

よって、陰イオンのミネラルが多い食品を摂取すると、体液中の陰イオンが増えることでHCO3が減少して酸性度が上がり、体液が酸性に傾くということになります。逆に陽イオンのミネラルが多い食品を摂取すると、体液中の陰イオンが増えることでHCO3が増えて酸性度が下がり、体液がアルカリ性に傾きます。

酸性食品、アルカリ性食品の分類は、実はこのような考え方に基づいて行われているのです。

酸性食品とアルカリ性食品の具体例

酸性食品とアルカリ性食品の具体例について、
山田邦子のがんとのやさしい付き合い方(第20回)そこが知りたい Ⅳ期がんも長期間の寛解状態に導く「がんをおとなしくさせる食事術」
様の表が分かりやすかったので、以下に引用させていただきます。

https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_5695

一般的には野菜や果物がアルカリ性食品、乳製品や肉・肉製品などが酸性食品というように分類できます。

野菜や果物にはナトリウムやカリウム、マグネシウム、カルシウムなどの陽イオンのミネラルが豊富なので、基本的にアルカリ性食品に分類されることが多いです。

一方、乳製品や肉・肉製品などはタンパク質を多く含み含硫アミノ酸などの硫黄成分(S)が多く含まれ、代謝によって硫酸イオン(SO42-)が生成しやすいので、酸性食品に分類されるケースが多くなっています。特に乳製品については陽イオンのミネラルが少ないので、特に酸性度の高い食品に分類されています。

アルカリ性食品は癌に有効

アルカリ性食品は癌の予防・改善に効果的です。

癌細胞は乳酸を多く生成して細胞外に放出するほか、Na/H交換輸送体(NHE1)が正常細胞よりも約10倍多いためにHを細胞外に多く放出します。そのため、癌細胞は周囲が弱酸性になっており、酸性環境下で増えやすい傾向にあるのです。しかし、癌細胞はアルカリ性環境下では増えにくいため、アルカリ性食品の摂取で体内環境をアルカリ性に保てれば、増殖や転移などを予防できる可能性があります。

そのため、癌の予防・改善効果を期待したい場合には、上記に記したような野菜や果物などのアルカリ性食品を積極的に摂取すると良いでしょう。

実際、京都大学名誉教授でからすま和田クリニック院長の和田洋巳先生の著書には、アルカリ化食による癌が寛解したという論文を3つご紹介されています。

https://amzn.to/48IUpFi

そのほか、本著書にはアルカリ化食についてより詳しい解説がなされているので、興味がある場合にはぜひご一読ください。

【参考文献】
https://core.ac.uk/download/pdf/230438734.pdf
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%B8%E6%80%A7%E9%A3%9F%E5%93%81%E3%81%A8%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%AA%E6%80%A7%E9%A3%9F%E5%93%81

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